ティッセンの電解槽子会社がIPO

独複合企業ティッセンクルップの電解槽子会社ティッセンクルップ・ヌセラは12日、新規株式公開(IPO)計画を発表した。資本市場の状況が悪化しなければ、フランクフルト証券取引所のプライム・スタンダードで夏休み前に上場を行う意向だ。

IPOでは主に新株を公開する。上場規模は未定だが、約5億~6億ユーロの公開益を確保。グリーン水素市場の拡大を背景に急成長が見込まれるアルカリ水電解装置(AWE)事業の強化に充てる。

ヌセラにはティッセンが66%、伊デノラが34%出資している。ティッセンはIPO後もヌセラの過半数株を保有する意向だ。

ティッセンはヌセラのIPO方針を2021年11月に表明したが、ロシアのウクライナ進攻で市場環境が悪化したことを受け凍結していた。