暖房・空調機器大手の独ファイラントが23日発表した2022年の売上高は37億ユーロとなり。前年を11%上回った。脱炭素化に向けた規制強化を背景にヒートポンプの売上高が75%以上、増えて全体をけん引した格好だ。
暖房の販売台数は250万台強だった。需要が縮小している天然ガス暖房でも6%の増収を確保。欧州と中国で市場シェアを拡大したとしている。温水器の販売は約100万台に上った。
同社はスロバキア西部のセニカにヒートポンプ専門の工場を建設した。生産能力は30万台。今秋に稼働を開始すると、ファイラント全体の生産能力は50万台を大幅に上回る水準に拡大する。