日本板硝子は26日、ドイツ東部のアーケン工場内で太陽光発電設備を5月に稼働させたと発表した。エネルギー消費量と二酸化炭素(CO2)排出量の削減に向けた取り組みの一環。同社は2050年までの炭素中立達成に向け、温室効果ガス排出量を30年までに18年比で30%削減することを目指している。
アーケン工場敷地内の未利用地や製造ライン建屋の屋上に太陽電池パネル計1,500枚を設置した。発電能力は750キロワット(kW)で、工場の年電力使用量の約10%を賄う予定。自らが所有・運営する。工場が休止する週末や生産停止期間中に生成された電力は公共の電力網に供給される。ドイツにある同社の拠点はすべて、17年から100%グリーン電力を使用している。
欧州ではCO2排出削減圧力とエネルギー価格の高騰を受け、自社工場で再生エネ発電を行う動きが強まっている。レンゴーも昨年12月、独工場で太陽光発電設備を導入することを明らかにした。