ルクセンブルクに本社を置く化学スタートアップ企業リヴィスタ・エナジー・ヨーロッパは29日、同社初の独リチウム精錬工場をエムデンに建設することを明らかにした。エムデン港近隣の用地を利用することで、港湾運営会社ニーダーザクセン・ポーツと前日に趣意書を締結した。ニーダーザクセン州の支援を受ける方向だ。同社は今月上旬、ドイツにリチウム工場を設置する計画を表明していたが、具体的な場所は明らかにしていなかった。
2026年から工場の操業を開始する計画。まずは年に最大4万トンのリチウム製品(水酸化リチウム3万トン、炭酸リチウム1万トン)を生産する。これは電動車85万台分に当たる。長期的には生産能力を2倍に拡大する意向だ。エムデンはインフラや地の利の良さに加え、再生可能エネルギー電力の安定供給を受けられることから白羽の矢を立てた。