景気低迷が労働市場に波及、6月失業者が実質2.8万人増加

ドイツ連邦雇用庁(BA)が30日発表した6月の失業者数は255万5,000人となり、前月を1万1,000人上回った。季節要因を加味したベースでは増加幅が2万8,000人に上っている。アンドレア・ナーレス長官は雇用拡大の勢いがなくなっていることも踏まえ、「より困難になった経済の枠組み条件の影響が労働市場でも感じられるようになってきた」と述べた。

前年同月比では失業者数が19万2,000人増えた。失業登録したウクライナ難民を除いたベースでも増加している。

失業率(季節調整前)は5.5%で、前月と変動がなかった。前年同月比では0.3ポイント上昇した。

国際労働機関(ILO)基準の5月の失業率は2.9%で、前月を0.3ポイント下回った。

6月の求人件数は76万9,000件となり、前年同月を10万8,000件下回った。季節要因を加味した前月比も減少傾向が続いている。求人指数BA-X(2015年=100)は119となり、前月を3ポイント下回った。直近のピークである前年5月に比べると20ポイント低い。

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