輸出が2カ月ぶりに減少、5月は前月比-0.1%に

ドイツ連邦統計局が4日発表した5月の輸出高(暫定値)は営業日数・季節調整ベースで前月比0.1%減の1,305億ユーロとなり、2カ月ぶりに悪化した。輸出は3月に5.6%減と大幅に縮小。4月はやや持ち直したものの、5月は再び落ち込んだ。高金利などを背景に製品需要が世界的に低迷していることが反映されているもようだ。

輸出を仕向け先地域別でみると、ユーロ圏が1.6%減の492億ユーロ、欧州連合(EU)のユーロ非加盟国が1.3%減の212億ユーロとなり、足を引っ張った。EU域外は1.5%増の602億ユーロとなり、3カ月ぶりに拡大した。

国別では最大の仕向け先である米国が3.6%減の127億ユーロと振るわなかった。中国は86億ユーロで、1.6%増えた。

輸入高(暫定値)は1.7%増の1,161億ユーロとなり、3カ月ぶりに拡大した。地域別ではユーロ圏が4.5%増の410億ユーロ、EUのユーロ非加盟国が1.5%増の205億ユーロに拡大。EU域外は0.3%減の545億ユーロに落ち込んだ。

貿易収支は144億ユーロの黒字だった。前年同月(44億ユーロ)の3.3倍に上ったものの、前月(165億ユーロ)比では12.7%縮小した。

非調整ベースの5月の輸出高は1,306億ユーロとなり、前年同月を4.0%下回った。輸入高は10.6%減の1,172億ユーロで、貿易収支の黒字幅は前年同月の49億ユーロから134億ユーロへと拡大した。

1~5月の輸出高は営業日数・季節調整ベースで6,593億ユーロとなり、前年同期を4.5%上回った。同輸入高は2.7%減の5,825億ユーロで、貿易収支は768億ユーロの黒字だった。

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