ドイツ東部のリューゲン島ムクラン港にLNG(液化天然ガス)ターミナルを設置する法案が7日、連邦議会で可決された。同法案はエネルギーの安定供給確保を狙ったもので、将来的には水素やアンモニア用のインフラとして使用することを想定している。地域住民の反対はあるものの、天然ガスには今後数年、供給不足リスクがあることから、政府は与党の賛成多数で法案を成立させた。ロベルト・ハーベック経済・気候相は、天然ガスの国内備蓄率は現時点で80%超と高水準に達しているものの、現在の国内備蓄能力では冬の寒波が長期化した場合に供給不足が発生しかねないと指摘。LNGの輸入能力拡大に理解を求めた。