ドイツ連邦統計局が19日発表した5月の製造業受注残高指数(2015年=100)は物価調整後の実質に営業日数・季節要因を加味したベースで146.0(暫定値)となり、前月を0.5%下回った。同指数の低下は3カ月連続。サプライチェーンのひっ迫緩和のほか、世界的な景気低迷を受けて新規受注が減少していることが背景にある。前年同月比では減少幅が3.3%に上った。
5月の受注残高を地域別でみると、国外が前月比1.0%減となり、足を強く引っ張った。国内は0.3%増えている。部門別では投資財と中間財が各0.5%、消費財が1.4%減少した。
業界別では構成比重の大きい自動車・自動車部品が2.6%減となり、前月に引き続き後退した。機械も0.5%減少している。金属製品は2.1%増えた。
受注残月(受注残高が売り上げの何カ月分に相当するかに換算)は前月の7.3カ月から7.2カ月に縮小した。部門別の内訳は投資財が10.1カ月(前月10.3カ月)、中間財が3.8カ月(3.8カ月)、消費財が3.5カ月(3.5カ月)となっている。