機械大手トルンプで新規受注減少

工作機械や半導体製造装置用レーザーの有力企業である独トルンプが20日発表した2023年6月通期暫定決算の新規受注高は51億ユーロとなり、前期に引き続き50億ユーロを超えたものの、過去最高となった前期(56億ユーロ)を9%下回った。ニコラ・ライビンガーカムミュラー社長は、世界経済の減速を背景に新規受注が数カ月前から減少していることを指摘。受注の状況は底堅いものの、慎重な姿勢で新年度のスタートを切ったと述べた。

売上高は前期比27%増の54億ユーロとなり、過去最高を更新した。主要市場をみると、ドイツ本国が31%増の約7億7,000万ユーロ、米国が39%増の約9億ユーロと大きく拡大。中国は4%増の約6億ユーロと小幅な伸びにとどまった。

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