BASFが排ガス触媒事業の分離完了

化学大手の独BASFは28日、自動車排ガス触媒とリサイクル、関連の貴金属サービスを手がける事業を法的に自立したユニットに分離する手続きが完了したと発表した。新ユニット「BASF環境触媒・金属ソリューションズ(ECMS)」としてこれまでよりも自由に事業を展開できるようになった。表面技術部門の傘下にはとどまる。

BASFは2021年、同事業の分離方針を打ち出した。車両の電動化を背景に需要の減少が見込まれるためで、自動車業界向け事業では電池材料・リサイクルを強化する意向だ。

ECMSは米ニュー・ジャージー州ウッドブリッジ市イズリンに統括拠点を置く。世界15カ国に計20の工場を持ち、雇用規模は4,500人を超える。循環・水素経済に関する分野で今後の成長を見込んでいる。