ドイツ連邦雇用庁(BA)が1日発表した7月の失業者数は261万7,000人となり、前月を6万2,000人、上回った。夏季バカンスと新卒者の失業登録という季節要因のほか、景気の低迷が労働市場に波及していることが背景にある。アンドレア・ナーレス長官は、求人の勢いが目に見えて弱まっていると明言した。
季節要因を加味したベースでは失業者数が4,000人減ったものの、失業登録したウクライナ難民を除いたベースでは増加した。
名目ベースの失業率は5.7%で、前月を0.2ポイント上回った。前年同月に比べると0.3ポイント高い。
国際労働機関(ILO)基準の6月の失業率は3.1%で、前月を0.2ポイント上回った。
7月の求人件数は77万2,000件となり、前年同月を10万8,000件下回った。求人指数BA-X(2015年=100)は119で、前月と同水準を保ったものの、前年同月比では15ポイント低下した。