ドイツ連邦統計局が4日に発表した7月の輸出高(暫定値)は営業日数・季節調整ベースで前月比0.9%減の1,304億ユーロとなり、4カ月ぶりに落ち込んだ。世界需要の低迷が反映された格好。5月と6月も伸び率がともに0.2%と小さかった。
輸出を仕向け先地域別でみると、ユーロ圏外が2.5%減の585億ユーロ、欧州連合(EU)のユーロ非加盟国が2.3%減の207億ユーロと振るわなかった。ユーロ圏は512億ユーロで、1.7%増えた。
ユーロ圏外は減少したものの、最大の仕向け先である米国は5.2%増の135億ユーロに拡大。中国も1.2%増えて83億ユーロとなった。
輸入高(暫定値)は1.4%増の1,145億ユーロとなり、2カ月ぶりに拡大した。前月に大幅減となったユーロ圏が5.6%増の417億ユーロに拡大し、全体をけん引した格好だ。EUのユーロ非加盟国は2.2%減の199億ユーロ、EU域外は0.2%減の528億ユーロへと落ち込んだ。
貿易収支は159億ユーロの黒字となったものの、黒字幅は前月(187億ユーロ)を下回った。前年同月(42億ユーロ)比では大きく伸びている。
非調整ベースの7月の輸出高は1,269億ユーロで、前年同月を0.9%下回った。減少は2カ月ぶり。
同輸入高は10.3%減の1,105億ユーロとなり、5カ月連続で落ち込んだ。同月の輸入物価が13.2%落ち込んだことが反映されている。貿易収支の黒字幅は前年同月の49億ユーロから164億ユーロへと拡大した。
1~7月の輸出高は営業日数・季節調整ベースで9,224億ユーロとなり、前年同期を2.9%上回った。同輸入高は4.9%減の8,113億ユーロで、貿易収支は1,111億ユーロの黒字だった。