機械業界の新規受注、8月は21%減少

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が4日に発表した独業界の8月の新規受注高は物価調整後の実質で前年同月を21%下回り、これまでに引き続き2ケタ減となった。VDMAのチーフエコノミストは、「世界経済の低迷が続いているため、国内外からの発注の好転は残念ながらみえてこない」と述べた。

国内受注が13%、国外が同24%の幅で減少した。国外はユーロ圏(ドイツを除く)が33%減と特に大きく落ち込んだ。比較対象の2022年8月はユーロ圏からの大型設備の受注が多かったことから、そのベース効果が出た格好だ。ユーロ圏外は20%減だった。

新規受注を特殊要因による統計のブレが小さい3カ月単位の比較でみると、6~8月は前年同期を実質16%下回った。国内が13%、国外が17%減少。国外はユーロ圏が14%減、ユーロ圏外が17%減だった。

1~8月の新規受注は前年同期比で実質14%落ち込んだ。国内が11%、国外が16%の幅で縮小。国外はユーロ圏が17%、ユーロ圏外が15%後退した。

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