独複合企業ホルスト・ブラントステッター・グルッペが組み立て玩具で有名な傘下ブランド「プレイモービル」で従業員およそ700人を削減する。同社の確認を得た情報として『フランクフルター・アルゲマイネ(FAZ)』紙が報じた。厳しい状況を理由としている。
全従業員の17%を整理する。ドイツ本国では370人が対象となる。同社は「すべての事業分野の包括的な調査、および事業の展開と現在の経済的な難局を踏まえた」措置と説明している。
玩具業界はコロナ禍で特需に恵まれたが、プレイモービルの業績は振るわなかった。2022年3月期の売上高は6億9,100万ユーロで、純利益3,500万ユーロ強を計上したものの、数値はともに前期を下回ったという。ただ、自己資本比率は85.9%と極めて高い。
従業員は人員削減計画について知らされておらず、メディア報道で知ったという。FAZ紙によると、創業者のホルスト・ブラントステッター氏が15年に死去した後、社内の雰囲気は悪化した。