ビオンテックがコロナワクチンで減損9億ユーロ

バイオ医薬品大手の独ビオンテックは16日、米製薬大手ファイザーと共同開発した新型コロナウイルス感染症のワクチン「コミナティ」に絡んで第3四半期(7~9月)決算で最大9億ユーロの減損処理を行う見通しを明らかにした。ファイザーが同ワクチンに関連して在庫評価損など計9億ドルを計上すると発表したことを受けたもの。新型コロナ感染症がパンデミックからエンデミックへと移行し、ワクチン需要が大幅に縮小していることが背景にある。詳細は11月6日の第3四半期決算発表で明らかにするとしている。

ビオンテックによると、ファイザーは主に同ワクチンとその原料のひとつである脂質で減損計上する。オミクロン株のXBB.1.5系統に対応した最新のワクチンは減損の対象となっていない。

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