市場調査大手GfKが24日に発表したドイツ消費者信頼感指数の11月向け予測値は10月の確定値(-26.7ポイント)を1.4ポイント下回るマイナス28.1ポイントとなり、3カ月連続で悪化した。貯蓄性向を示す10月の指数(11月向け予測値の算出基準の1つ)が0.5ポイント増の8.5ポイントと一段と高まったことが響いた。調査担当者は、消費者信頼感が年内に回復する望みは最終的に葬られたと指摘。内需の回復にはインフレ率の低下が必要不可欠だとの認識を示した。
9月のインフレ率は前年同期比で4.5%となり、前月の同6.1%から大きく低下した。ただ、欧州中央銀行(ECB)が適正水準とする約2%を依然として大幅に上回っており、正常化にはほど遠い。
所得の見通しに関する10月の指数(11月向け予測値の算出基準の1つ)はマイナス15.3ポイントとなり、前年を4.0ポイント下回った。消費者が価格の変化に敏感な食料品とエネルギーの値上がりが反映されている。
高額商品の購入意欲に関する10月の指数(同)は0.1ポイント減のマイナス16.3ポイントとこれまで同様、低水準にとどまった。景気の見通しに関する10月の指数(同)は1.0ポイント増のマイナス2.4ポイントだった。