シーメンス・エナジーが公的支援を要請

エネルギー設備大手の独シーメンス・エナジーが政府に公的支援を要請していることが分かった。経済誌『ヴィルトシャフツボッヘ』が報じ、同社が適時開示で明らかにした。経営不振で銀行との融資交渉が難航していることから、政府に保証を求めている。

シーメンス・エナジーは8月、2023年9月通期の税引き後赤字が過去最大の約45億ユーロに達する見通しを明らかにした。従来は同8億ユーロ強を見込んでいたが、風力発電設備子会社シーメンス・ガメサの品質不良問題などを受けて大幅な下方修正を余儀なくされた。

ガメサでは陸上風力発電用タービンの部品で故障が頻発し、コストがかさんでいる。洋上風力発電タービンの分野でも物価高騰による材料コストの膨張や工場の生産能力拡張に伴うトラブルで巨額損失の計上が避けられない状況だ。

同社が受注するプロジェクトは長期に渡るものであることから、実行に当たっては銀行融資の裏付けが必要となる。だが、経営が悪化していることから融資を受けるのが難しくなっている。材料費の高騰、高金利、サプライチェーンの混乱、中国勢との価格競争など風力発電機業界が厳しい状況に置かれていることは追い打ちをかける。

シーメンス・エナジーはこれを受けて、政府に公的保証を要請している。経済省の広報担当者は同社と協議していることを明らかにした。

ヴィルトシャフツボッヘ誌にとると、国と取引先銀行に総額150億ユーロの保証を求めているもようだ。政府はシーメンス・エナジーの元親会社で現在も25.1%を出資する電機大手のシーメンスに支援の一部を負担するよう求めているが、難色を示されているという。

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