ドイツの9月の家庭用エネルギー価格は2020年平均を55.7%上回ったことが、連邦統計局の27日の発表で分かった。ロシアのウクライナ侵攻で昨年に価格が急騰。上げ幅は物価の上昇率(同17.8%)を大きく上回った。
20年比の上げ幅が最も大きかったのは灯油で124.7%に達した。これに天然ガスが94.0%で続く。地域熱は39.0%、電力は35.4%だった。
家庭用エネルギー価格は前年同月比でも6.3%上昇した。インフレ率(4.5%)を上回っている。電力が11.1%上がり、全体が強く押し上げられた。地域熱も0.3%上昇している。
灯油と天然ガスは前年同月をそれぞれ26.0%、5.3%下回った。比較対象の22年9月は各108.6%、95.8%上昇しており、そのベース効果が働いた格好だ。