ドイツ連邦統計局が3日に発表した9月の輸出高(暫定値)は営業日数・季節調整ベースで1,265億ユーロとなり、前月を2.4%下回った。世界経済の低迷が響いた格好。輸入は昨年12月以降、減少傾向が続いている。
輸出を仕向け先地域別でみると、欧州連合(EU)域外が2.8%減の567億ユーロと特に振るわなかった。ユーロ圏は2.4%減の488億ユーロ、EUのユーロ非加盟国は1.3%減の209億ユーロだった。最大の仕向け先である米国は4.0%減の128億ユーロ、中国は7.3%減の77億ユーロと下げ幅が大きい。
9月の輸入高(暫定値)は1.7%減の1,100億ユーロとなり、4カ月連続で落ち込んだ。ユーロ圏が3.8%減の389億ユーロに後退。EUのユーロ非加盟国は0.2%減の198億ユーロ、EU域外は0.6%減の513億ユーロだった。最大の輸入先国である中国は0.9%減の130億ユーロで、米国は0.5%減の77億ユーロとなっている。
貿易収支は165億ユーロの黒字となったものの、黒字幅は前月(177億ユーロ)を下回った。前年同月(50億ユーロ)比では大きく伸びている。
非調整ベースの9月の輸出高は1,292億ユーロで、前年同月を10.5%下回った。減少は3カ月連続。
同輸入高は18.5%減の1,102億ユーロとなり、7カ月連続で落ち込んだ。同月の輸入物価が14.3%落ち込んだことが強く反映されている。貿易収支の黒字幅は前年同月の91億ユーロから190億ユーロへと大きく拡大した。
1~9月の輸出高は営業日数・季節調整ベースで1兆1,778億ユーロとなり、前年同期を0.1%上回った。同輸入高は8.5%減の1兆297ユーロで、貿易収支は1,481億ユーロの黒字だった。