海運大手マースクが従業員1万人削減

海運世界2位のマースク(デンマーク)は3日、従業員11万人のうち1万人を削減すると発表した。景気低迷で需要が低迷し、輸送料金も低下していることを受けた措置。ヴィンセント・クラーク最高経営責任者(CEO)は「夏以降、大半の地域で過剰輸送能力を確認している。それは料金の下落につながっている」と述べた。

人員削減に伴い特別費3億5,000万ドルを計上する。その効果で来年にはコストを6億ドル圧縮できる見通しだ。

同日発表した2023年第3四半期の営業利益(EBITDA)は19億ドルとなり、前年同期の109ドルから激減した。比較対象の22年第3四半期は過去最高益を計上していたことから減少幅が膨らんだ。売上高は47%減の121億ドル。23年12月期のEBITDAについては従来予測の95億~110億ドルに据え置いた。

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