化学大手の独ランクセスは6日、2023年12月期の業績予測を引き下げた。特殊化学品の第4四半期の需要が予想を下回っているほか、農産業分野の顧客が在庫整理を開始したことを受けた措置。サプライチェーンのひっ迫で蘭ボトレックの香料工場で生産が滞っていることも足かせとなる。
同社はこれまで23年12月期の営業利益(EBITDA、特別項目を除く)を「6億~6億5,000万ユーロ」と予想してきた。今回これを「5億~5億5,000万ユーロ」に下方修正した。配当も引き下げる意向だ。
支出を減らすために純債務を圧縮する方針も明らかにした。非中核の「ウレタン・システム」事業を売却して債務の返済に充てる。