生成AIの独スタートアップが5億ドル調達

生成人工知能(AI)の独スタートアップ企業アレフ・アルファは6日、シリーズBの資金調達ラウンドで総額5億ドル超を獲得したと発表した。欧州の主導的な主権的生成AIアプリケーション・プロバイダーとしての地位を強化するとともに、製品開発とスケール化を加速する狙い。

アレフ・アルファはアップルの元社員であるヨナス・アンドルリス氏が2019年に設立した企業。西南ドイツのハイデルベルクに本社を置く。企業と行政向けの生成AIに特化している。

同社の言語モデル「ルミナス(Luminous)」は文章や画像作成に際し生成AIが下した判断をその根拠も含めてすべてトレース・説明できる透明性が特徴。「チャットGPT」で有名なオープンAIなど米中の有力な生成AI企業に対抗できる欧州の数少ないプレイヤーと目されている。

今回の資金調達は独小売大手シュヴァルツ・グルッペと傘下のAIハブ「人工知能イノベーション・パーク(Ipai)」、独IoT大手ボッシュをリード投資家として行われた。コンソーシアムには独企業ソフト大手SAPや米IT大手ヒューレットパッカードが名を連ねる。

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