ドイツ連邦統計局が6日発表した9月の製造業新規受注指数(2015年=100)は、物価調整後の実質に季節・営業日数を加味したベースで98.5(暫定値)となり、前月を0.2%上回った。受注増は2カ月連続。大型受注が多かったことで水準が押し上げられており、その効果を除いたベースでは2.2%減少した。
新規受注を地域別でみると、国内が5.9%減少したのに対し、国外は4.2%増加。国外はユーロ圏が6.2%増、ユーロ圏外が2.9%増とともに伸びた。
部門別では中間財の伸び率が最も大きく0.9%に上った。投資財は0.7%。消費財は大幅増となった前月の反動で8.4%減少した。
分野別では構成比重の大きい機械が8.5%増えて全体を押し上げた。金属製品(8.5%増)と金属製造・加工(8.7%増)も伸び率が大きい。一方、データ処理・光学機器は大幅増となった前月の反動で12.5%減少。自動車・自動車部品(2.5%減)とその他の輸送機器(9.7%減)も前月を割り込んだ。
8月の製造業新規受注は当初の前月比3.9%増から同1.9%増へと大幅に引き下げられた。データ処理・光学機器が37.9%増から19.9%増に下方修正されたことが大きい。
新規受注を特殊要因によるブレが小さい3カ月単位の比較でみると、第3四半期(7~9月)は前期(第2四半期)比で3.9%減少した。
9月の製造業売上高(暫定値)は物価調整後の実質に季節・営業日数を加味したベースで前月を1.6%下回った。8月については0.4%増から0.5%減に下方修正された。