自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)が17日に発表した10月のグループ新車販売台数は前年同月比10.7%増の76万5,500台となり、これまでに引き続き拡大した。これまで低迷していた中国を含むすべての地域で増加した。
西欧は11.3%増の25万5,300台、北米は25.5%増の8万7,600台、南米は18.7%増の4万8,800台、中東・アフリカは20.6%増の2万8,200台と2ケタ台の伸びを確保。中国は5.1%増の27万6,800台となり、5カ月ぶりに拡大した。中東欧は8.1%増の3万8,600台、中国を除くアジア太平洋は4.2%増の3万100台だった。
ブランド・グループ別でみると、大衆車(ブランド・グループ・コア)は9.8%増の55万6,700台に拡大した。主力のVWブランド乗用車は6.6%増の41万4,100台で、シュコダは14.5%増の6万9,600台、セアト/クプラは30.8%増の3万8,500台、VWブランド商用車は21.6%増の3万4,500台だった。
高級車(ブランド・グループ・プログレッシブ)は15.4%増の15万4,100台で、主力のアウディは15.6%増の15万2,400台。ポルシェを対象とするスポーツ車(ブランド・グループ・スポーツラグジュアリー)は8.8%増の2万5,600台だった。
商用車(ブランド・グループ・トラックス)は5.9%増の2万9,100台となり、2カ月ぶりに拡大した。MANが25.9%増の1万100台、スカニアが10.2%増の9,100台と2ケタ増を記録。全体を押し上げた。VWトラック・アンド・バスは30.7%減の2,800台、ナビスターは0.9%減の7,000台と振るわなかった。
1~10月のグループ販売台数は748万1,300台で、前年同期を10.9%上回った。中国(2.1%減)を除いてすべて増加。増加幅は西欧で23.4%、中東欧で12.4%、北米で14.6%、南米で9.5%、中国を除くアジア太平洋で10.8%、中東・アフリカで28.8%に上った。ブランド・グループ別では大衆車が9.4%増、高級車が15.8%増、スポーツ車が9.5%増、商用車が13.9%増だった。