独複合企業ティッセンクルップが22日に発表した2023年9月通期決算の純損益は20億7,200万ユーロの赤字となり、前期の黒字(11億3,600万ユーロ)から大幅に悪化した。営業減益のほか、鉄鋼部門で評価損21億ユーロを計上したことが響いた。
営業利益(EBIT、調整済み)は7億300万ユーロで、66%減少した。原料・エネルギー高と販売価格の下落に伴うマテリアル・サービス部門の低迷と、鉄鋼売上の減少で水準が押し下げられた。売上高は9%減の375億3,600万ユーロで、売上高営業利益率は前年同期の5.0%から1.9%に低下した。