風力発電機事業を26年度までに収支トントンに=シーメンス・エナジー

エネルギー設備大手の独シーメンス・エナジーは21日の投資家説明会で、経営不振の風力発電機子会社シーメンス・ガメサの再建計画を発表した。組織と製品ポートフォリオの簡素化や、固定費の削減を通してコストを4億ユーロ圧縮。2026年9月期に収支トントンを確保し、27年9月期に黒字転換を果たす。

業績悪化の最大の要因である陸上風力発電機の品質問題については原因を突き止めたことを明らかにした。すでに問題解決に向けて動き出したという。洋上風力発電機については需要の拡大を踏まえ既存工場の生産能力を拡張する。

シーメンス・エナジーの売り上げの70%を占めるガスサービス、電線技術、製造業向けトランスフォーメーション支援事業に関しては業績が好調で、それぞれの中期目標を達成できるとの見方を示した。

24年9月期の税引き後損益については最大10億ユーロの黒字となり、前期の赤字(45億8,800万ユーロ)から改善する見通しを明らかにした。保有資産を25億~30億ユーロ売却して黒字化を図る。営業損益ベースでは赤字が続くと予想している。