企業景況感3カ月連続で改善

Ifo経済研究所が24日に発表した11月のドイツ企業景況感指数(2015年=100)は前月を0.4ポイント上回る87.3へと上昇した。改善は3カ月連続。同指数の8月の85.8を直近の底に緩やかな上昇が続いている。クレメンス・フュスト所長は「ドイツ経済は低水準ながらも安定してきた」と述べた。

現状判断を示す指数が0.2ポイント増の89.4、今後6カ月の見通しを示す期待指数が0.4ポイント増の85.2とともに上昇した。

景況感を部門別でみると、製造業は大幅に上昇した。期待指数が大きく改善。現状判断も前月を上回った。新規受注は低迷が続いている。

サービス業の景況感はやや落ち込んだ。現状判断と期待指数がともに悪化している。旅行は景況感がこれまでに引き続き極めて良好。宿泊・飲食は改善した。

流通業の景況感指数は好転した。現状判断と期待指数がともに大きく改善。上げ幅は特に卸売業で大きかった。個人消費が低迷していることから、クリスマス商戦に対する小売業界の期待感は控えめだ。

建設業の景況感はやや上昇した。現状判断と期待指数がともに小幅改善した。景況感指数は4部門のなかで最も低い。

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