ドイツ連邦統計局が7日発表した10月の鉱工業生産指数(2015年=100)は物価調整後の実質に季節・営業日数を加味したベースで前月比0.4%減の94.3(暫定値)となり、5カ月連続で落ち込んだ。飛び石連休と景気の低迷が響いた。
製造業の生産指数は0.5%減少した。中間財が0.4%、投資財が1.0%の幅で落ち込んだ。消費財は0.4%増となり、4カ月ぶりに拡大した。
エネルギー業は7.1%増と大きく伸び、3カ月ぶりに改善した。ただ指数は69.4と基準値の100を30%以上、下回っている。
建設業は2.2%低下した。
主要産業をみると、構成比重の大きい機械が6.3%減少し足を強く引っ張った。電気装置も3.1%減と振るわない。自動車・自動車部品は0.7%、製薬は0.9%、データ処理装置/電気・光学製品は1.2%の幅で増加した。
エネルギー集約型産業は1.4%減少した。下落幅は化学品で2.0%、金属製品で1.2%、ガラス・ガラス製品・セラミックで0.6%に上った。
鉱工業生産を特殊要因による統計のブレが小さい3カ月単位の比較でみると、8~10月は前期(5~7月)を0.9%下回った。
9月の鉱工業生産は当初の前月比1.4%減から同1.3%減に上昇修正された。