電動キックボードの独ティーアと蘭仏ドットが合併へ

電動キックボードのシェアサービスを手がける独ティーア・モビリティは10日、蘭仏同業ドットと合併することで暫定合意したと発表した。業界を取り巻く環境が厳しいことから、手を組むことにしたとみられる。2カ月以内の取引完了を見込む。

合併後の新会社はベルリン、ブリュッセル、ドバイ、ロンドン、ローマ、テルアビブなど主要都市でサービスを提供する。事業展開国は20カ国超で、売上高は2億5,000万ユーロ。ベルリンに本社を置く。両社の出資者は新たに計6,000万ユーロを投資する意向だ。

電動キックボードのシェアサービス市場は競争が厳しく、米バードは昨年末、経営破たんした。当局の規制も厳しくなっており、パリでは住民投票結果を受け昨年9月にサービス提供が禁止された。ドイツでも特別料金を徴収する都市が増えている。利益を計上する事業者はほとんどないもようだ。

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