マイヤー・ブルガーが独太陽電池工場を閉鎖の方向

スイスの機械メーカー、マイヤー・ブルガー・テクノロジーは16日、独東部のフライベルクにある太陽電池モジュール工場の閉鎖に向け準備を進めていると発表した。安価な中国製品が市場に大量流入し、経営が圧迫されているため。公正な競争条件を作り出すための政治的な措置が行われなければ2月下旬までに閉鎖を最終決定するとしている。

中国は太陽電池の過剰生産能力を抱える。このため、同国メーカーは国外に安値で輸出。主要市場の米国とインドが中国製品の流入を抑制していることから、欧州市場に大量に流れ込んでいる。

マイヤー・ブルガーはその直撃を受けており、2023年12月期は売上高1億3,500万スイスフランに対し営業赤字(EBTIDA)を少なくとも1億2,600万フラン計上する見通しだ。業績改善に向けた戦略オプションの検討をすでに投資銀行に委託した。

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