商用車大手の独ダイムラー・トラックは19日、米エンジン大手カミンズのクリーンエネルギー部門アクセレラなど3社と米国に設立する電池セルの合弁会社はミシシッピ州マーシャル郡に工場を設置すると発表した。
同社は昨年9月、アクセレラ、米トラック大手パッカー、中国の電池製造大手EVEエナジー(恵州億緯リ能、「リ」はかねへんに里)と共同で米国に合弁会社を設立する計画を明らかにした。出資比率はEVEエナジーが10%で、残り3社は各30%。20億〜30億ドルを投じて、電気トラックと製造業用の電池セルを生産する。
ダイムラー・トラックは今回、工場の設置予定地のほか、生産を2027年から開始する見通しも明らかにした。生産能力は21ギガワット時(GWh)。まずはリチウムイオン電池の一種であるLFP電池(リン酸鉄リチウムイオン電池)を製造する。
新会社の設立には独禁当局などのほか、外国からの直接投資の国家安全保障への影響を検討する対米外国投資委員会(CFIUS)の承認が必要となる。