独企業景況感がコロナ禍初期以来の低水準に

Ifo経済研究所が25日に発表した1月のドイツ企業景況感指数(2015年=100)は前月を1.1ポイント下回る85.2となり、コロナ禍初期の20年5月(79.8)以来の低水準を記録した。製造業を除くすべての部門で数値が悪化。クレメンス・フュスト所長は「ドイツ経済はリセッションにはまり込んだままだ」との認識を示した。

現状判断を示す指数が1.5ポイント減の87.0、今後6カ月の見通しを示す期待指数が0.7ポイント減の83.5へと落ち込んだ。減少は両指数とも2カ月連続。

部門別でみると、流通は22年10月以来の低水準となった。現状判断と期待指数は小売と卸売でともに低下している。

サービスの景況感は大幅に悪化した。特に現状判断で下げ幅が大きかった。

建設の景況感はこれまでに引き続き低下した。現状判断、期待指数ともに落ち込んでいる。

製造業の景況感は改善した。現状判断と期待の両指数が上昇している。ただ、受注残高はこれまでに引き続き減少。工場稼働率も0.9ポイント減の81.0%となり、長年の平均を約2.5ポイント下回った。

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