ドイツ連邦統計局が30日に発表した2023年第4四半期の国内総生産(GDP、速報値)は
物価調整後の実質に季節・営業日数を加味したベースで前期を0.3%下回った。マイ
ナス成長は4四半期ぶり。第3四半期は従来のマイナス0.1%から横ばいに上方修正さ
れたことから、景気後退(2四半期以上続くマイナス成長)入りはかろうじて回避さ
れた。
統計局によると、建設投資と設備投資が特に大きく落ち込んだ。
統計局は今回、新たなデータを加味してGDP統計を再集計。この結果、23年第1四半期
から第3四半期の成長率はすべて修正された。第1四半期は従来の横ばいからマイナス
0.1%、第2四半期はプラス0.1%から横ばい、第3四半期はマイナス0.1%から横ばい
に改められている。23年の成長率は前年比マイナス0.1%に据え置かれた。