米自動車大手フォードの独ザールルイ工場で8日早朝から操業が停止している。同
工場に隣接するサプライヤーパークから部品を供給する5社で無期限ストライキが
始まったため、車両の組み立てができなくなった。
フォードのザールルイ工場は2025年に車両生産が停止される。これを受け、従業員
3,750人のうち1,000人を継続雇用することや、自主退職プログラム、受け皿会社で
のリスキリング措置などが2月に取り決められた。
同工場での生産が終了すると、サプライヤーパークも不要になるため、入居する企
業では昨年7月から人員削減などの交渉が行われている。だが、労使の溝が埋まら
ないことから、金属労組IGメタルは今回のストを開始した。
ストに参加しているのはマグナ、ベンテラー、テネコ、レヌスLMS、リア・コーポ
レーションの従業員500人。サプライヤーパークではエンジン、トランスミッショ
ン、車軸、車体部品、配線網システムを製造している。