イタリアのスポーツ用品小売大手チサルファ・スポーツは13日、経営破たんした独
同業スポーツシェックの競売入札で落札に成功したと発表した。チサルファは昨年
秋にも独同業フォスヴィンケルを買収しており、シナジー効果を引き出す考えだ。
スポーツシェックの買収金額は非公開。カルテル当局の承認などを経て買収手続き
が6月に完了すると見込んでいる。
スポーツシェックは1946年の創業。ドイツ国内で34店舗とネット通販を展開してい
る。2020年にオーストリアの投資会社シグナ・ホールディングの傘下に入ったが、
シグナの経営破たんを受け昨年11月に連鎖倒産した。
チサルファはイタリア最大のスポーツ用品販売事業者で、150店舗を展開してい
る。ドイツにもフォスヴィンケルを通して50店舗を持つ。スポーツシェックを取得
することで店舗数は約200カ所に拡大し、規模の効果を期待できる。スポーツ
シェックのブランドと全店舗を継続する意向だ。