ドイツ政府は13日の閣議で、イタリア、スイスと緊急時に天然ガスを融通する協定
を締結することを了承した。欧州連合(EU)法に基づく措置で、3カ国の担当相が
来週(18〜24日)に調印を行う予定となっている。
EUでは天然ガスの安定供給を確保するため加盟国間の協力を強化する規則(SoS規
則)が2017年に成立した。加盟国は深刻なガス不足が起きた場合に相互融通する2
国間協定の締結を義務付けられている。ドイツはデンマークと20年12月、オースト
リアと21年12月にそれぞれ協定を結んだ。
今回さらにイタリアと協定を締結する。ただ、独伊両国は国境を接しておらず、ガ
スを融通するためには非EU加盟国スイスをトランジットする必要があることから、
スイスを含む3カ国が協定を結ぶ。