エネルギー大手の独エーオンは13日、エネルギーのグリーン化に絡み2024〜28年の
5年間で欧州に総額420億ユーロを投資する計画を明らかにした。23〜27年5カ年計
画(同330億ユーロ)からは27%の増額となる。投資の中心は配電網やガスパイプ
ラインなどのエネルギー輸送網で、全体の8割に当たる340億ユーロに上る。レオン
ハルト・ビルンバウム社長はエネルギーの電力シフトにより送配電量が増えるだけ
でなく、地域レベルでの電力需給調整ニーズも高まることなどを踏まえ、「欧州で
今必要となっているのは、持続可能で安定的、かつ手ごろな価格のエネルギーのた
めのインテリジェントなエネルギーインフラだ」と述べた。
同社は欧州有数のエネルギー輸送事業者で、計9カ国に総延長160万キロメートルの
輸送インフラを持つ。ドイツでは国内配電網190万キロのうち70万キロが同社のも
ので、ガスパイプラインも10万キロに上る。