自然電力が独社との合弁2社を完全子会社化

自然電力は13日、ドイツの再生可能エネルギープロジェクト開発会社JUWIと株式譲
渡契約を締結したと発表した。日本の合弁会社2社を完全子会社化。これまでより
も機動的で柔軟かつ強固な組織を構築し、スピード感を持って事業を推進してい
く。取引金額は明らかにしていない。
両社は2013年、太陽光など再生エネ発電所の開発とEPC(設計・調達・建設)を手
がけるjuwi自然電力(JSE)と、太陽光・風力など再生エネ発電所の運営・保守
(O&M)を手がけるJUWI自然電力オペレーション(JSEO)を設立した。JSEは折半出
資で、JSEOは自然電力が70%、JUWIが30%をそれぞれ出資してきた。
JSEが23年6月までに完工させた太陽光発電所のEPCプロジェクトは計758.4メガワッ
ト(MW)に上る。JSEOは同933.0MWのO&M累積契約実績を積み上げてきた。
自然電力は今回の株式取得により、日本で計900MWに上る主要プロジェクトパイプ
ラインの拡張を加速させる。企業向け電力購入契約(CPPA)の成長機会を捉え、急
成長する蓄電池事業でプレゼンスを強化する意向だ。
自然電力の代表取締役3人は「2012年から10年以上共に歩んでくれたJUWIに心より
感謝しております。JUWIとの関係は、2012年に私たち3人がJUWI本社を訪れたこと
に遡ります。当時、再エネ発電所の開発実績がほとんどなかった私たちにJUWIが提
供してくれた技術やノウハウは、今日の自然電力グループの成長の礎となりまし
た」との声明を出した。「JUWIから共有いただいた技術やノウハウは、現在日本を
含む9カ国で再生可能エネルギープロジェクトに取り組んでいる自然電力グループ
の成長の礎」となったとしている。

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