2万ユーロのBEV投入、VWが近く最終決定

独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)グループの中核をなすVW乗用車ブランドは、
市販価格2万ユーロ程度の低価格電気自動車(BEV)を2027年に市場投入する方向だ。
同ブランドのトーマス・シェーファー最高経営責任者(CEO)が14日に明らかにした
もので、数週間以内に最終決定を下す。
BEVは電池コストがかさむことから内燃機関車に比べ割高で、需要が想定を下回って
いる。販売を大幅に伸ばすためには生産コストを引き下げ、低価格化を進める必要が
あるが、VWのような大衆車は利幅が薄いことからハードルが特に高い。
VW乗用車ブランドでは低価格化に向けまず、2万5,000ユーロ程度のモデルを26年初頭
に発売することがすでに決まっている。2万ユーロのモデルはこれに続くもの。
シェーファー氏によると、どのように実現するかを社内の4チームがそれぞれ提案し
た。その中には外部企業との提携も含まれている。仏競合ルノーのルカ・デメオCEO
は先ごろ、VWと共同開発に向けた協議を進めていることを明らかにしており、ルノー
との協業は選択肢の1つとみられる。

上部へスクロール