VWグループ販売が13カ月ぶりに減少、中国の春節響く

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)が15日に発表した2月のグループ新車販
売台数は前年同月比1.1%減の60万5,500台となり、13カ月ぶりに縮小した。国別で
最大市場の中国が春節(旧正月)の影響で16.7%減の16万4,000台と振るわず、足
を強く引っ張った格好だ。中国を除くアジア太平洋も18.2%減の2万2,200台と大き
く落ち込んだ。
そのほかの地域はすべて増加した。足元の欧州は西欧が5.6%増の24万1,500台、東
欧が9.9%増の3万9,500台に拡大。アメリカ大陸は北米が1.6%増の7万1,000台、南
米が28.5%増の3万7,700台だった。中東・アフリカは20.8%増えて2万9,500台と
なった。
世界販売をブランド・グループ別でみると、大衆車(ブランド・グループ・コア)
は3.0%増の44万6,000台に拡大した。主力のVW乗用車ブランドは1.7%減の29万
8,400台に後退したものの、シュコダは9.3%増の7万900台、セアト/クプラは
22.0%増の4万3,100台、VW商用車ブランドは13.9%増の3万3,600台へと伸びた。
高級車(ブランド・グループ・プログレッシブ)は13.6%減の10万9,800台で、主
力のアウディは13.4%減の10万8,400台。ポルシェを対象とするスポーツ車(ブラ
ンド・グループ・スポーツラグジュアリー)は7.2%減って2万2,400台となった。
商用車(ブランド・グループ・トラックス)は2.6%減の2万7,300台へと落ち込ん
だ。スカニアは24.6%増の9,400台と大きく伸びたものの、MANが4.2%減の8,400
台、VWトラック・アンド・バスが15.7%減の3,500台、ナビスターが20.9%減の
6,000台と振るわなかった。
1〜2月のグループ販売台数は130万3,700台で、前年同期を6.1%上回った。。国別
の最大市場である中国が13.8%増の45万5,000台と大きく拡大したことが大きい。
そのほかの市場は西欧が1.3%増の46万6,000台、中東欧が9.1%増の7万1,800台、
北米が0.3%増の13万7,300台、南米が12.8%増の7万3,200台、中国以外のアジア太
平洋が17.3%減の4万3,200台、中東・アフリカが17.2%増の5万7,200台だった。
ブランド・グループ別では大衆車が8.1%増、高級車が1.0%減、スポーツ車が横ば
い、商用車が2.1%減となっている。

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