自動車部品のベバストが人員削減へ

自動車部品大手の独ベバストは14日、コスト削減方針を明らかにした。需要の低迷
とコストの拡大を受けた措置で、すべての地域・分野を対象に現在、キャパシ
ティーと構造の見直しを進めている。ホルガー・エンゲルマン社長は「2ケタの
パーセント台の人員削減はおそらく避けられない」見通しを明らかにした。数週間
以内に計画の詳細を発表する。
自動車部品業界を取り巻く環境は2023年に大幅に悪化した。需要が減少しているう
え、値下げ圧力が高まっているためだ。主要市場・中国の状況は特に厳しく、ベバ
ストはすでに昨年、現地の生産能力を縮小。昨秋には全世界で新規採用を見合わせ
ることを決めた。経営資源をルーフシステムと電池システムの2分野に絞り込む意
向で、今年2月には充電ソリューション事業の過半数資本を米投資会社トランサ
ム・キャピタル・グループに売却することで合意した。
ベバストの従業員数は昨年末時点で1万6,600人だった。エンゲルマン氏の発言をも
とに計算すると、少なくとも1,600人以上を整理することになる。

上部へスクロール