化学・医薬品大手の独メルクは20日、韓国の大田広域市にバイオプロセシング生産セ
ンターを建設すると発表した。アジア太平洋地域で活発化しているバイオ医薬品の開
発・製造を支援する。投資額は3億ユーロ強。ライフサイエンス部門が同地域で行う
ものでは過去最大となる。
同センターではバイオテクノロジーに欠かせない細胞培養培地ドライパウダーや処理
液、無菌サンプリングシステムなどの生産を行う。販売センターと自動倉庫を併設す
る計画で、2028年までに従業員およそ300人を採用する見通しだ。
メルクは1989年に現地法人を設立し、韓国に進出した。現在は工場と研究・開発拠点
を計13カ所展開している。雇用規模は1,700人を超える。