輸出見通し大幅改善

Ifo経済研究所が25日に発表した3月の独製造業輸出期待指数(DI)は前月を5.6ポイ
ント上回るマイナス1.4ポイントへと大幅に上昇した。同指数の改善は2カ月連続。調
査担当者は「世界経済は今後数カ月で回復するだろう。ドイツの輸出産業はその恩恵
を受ける」との見方を示した。
Ifoは月例の企業景況感調査の一環としてメーカーおよそ2,300社に今後3カ月の輸出
見通しを質問している。メーカーは「増える」「横ばい」「減る」のどれかを選んで
回答。「増える」の回答比率から「減る」の回答比率を引いた数に季節調整を加味し
たものが輸出期待指数となる。同指数がマイナスの領域にあることは、輸出減回答が
輸出増回答を上回っていることを意味する。3月はプラス領域入りの一歩手前まで改
善しており、明るい兆しが出てきた。
全18業界のうち11業界がプラスの領域に入った。数値が最も高いのは飲料で21.3ポイ
ントを記録。これに食品・飼料が17.4ポイントで続いた。自動車(13.8ポイント)、
化学(6.9ポイント)、製紙(5.6ポイント)、データ処理装置(1.2ポイント)はマ
イナスからプラスへと転換した。また、機械はマイナス2ケタ台となった前月からマ
イナス2.1ポイントへと大幅に改善した。ゴム・樹脂製品はマイナス4.0ポイント、電
気装置はマイナス8.3ポイント、金属製品はマイナス11.7ポイント、繊維はマイナス
21.7ポイント、金属製造・加工はマイナス25.5ポイントだった。

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