鉱工業生産2カ月連続増に、底打ちの兆し

ドイツ連邦統計局と連邦経済省が8日に発表した2月の鉱工業生産指数(2021年=
100)は物価調整後の実質に季節・営業日数を加味したベースで前月比2.1%増の96.0
(暫定値)となり、2カ月連続で拡大した。2カ月連続の上昇は1年ぶり。経済省は景
気底打ちの兆候が強まってきたとの見方を示した。
製造業の生産指数は1.9%増の96.7に上昇した。増加は2カ月連続。中間財が2.5%、
投資財が1.5%、消費財が1.9%の幅で上昇した。
建設業も2カ月連続で改善した。増加幅は7.9%と大きい。
エネルギー業は6.5%減となり、2カ月連続で落ち込んだ。指数は81.8と基準値の100
を大きく下回っている。
主要産業をみると、自動車・自動車部品が5.7%増、化学品が4.6%増、製薬が6.4%
増と大きく伸びた。機械は1.0%減、電気装置は2.7%減と振るわなかった。
エネルギー集約型産業は4.2%増加した。前年同月比でも0.2%増えている。
鉱工業生産を特殊要因による統計のブレが小さい3カ月単位の比較でみると、12〜2月
は前期(9〜11月)を0.5%下回った。

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