高級乗用車大手の独BMWは9日、クロアチアの高級電気自動車(BEV)用駆動部品メー
カーであるリマック・テクノロジーと長期戦略協業すると発表した。特定のBEVに用
いる高電圧電池技術の分野で画期的なソリューションの開発と生産を共同で行う。協
働の具体的な形式、範囲、内容は今後、詰める予定だ。
リマック・テクノロジーは高級BEVの新興企業であるリマック・グループに属する企
業。高電圧電池パック、BEV向けの駆動用モーターとインバーター、減速機を組み合
わせた駆動モジュールであるeアクスル、電子・ソフトウエアソリューションを手が
ける。完成車メーカーに直接部品を供給するティア1メーカーだ。
BMWは世界で販売する車両の50%超を2030年までにBEVとする目標を掲げている。その
実現に向け、一部の車両でリマック・テクノロジーと協業する。同社はプレスリリー
スで、「BMW第6世代電動駆動技術の投入に向けた準備は今回の新たな戦略協業とは別
枠で進める。航続距離や充電時間など顧客にとって重要な性能でさらなる大きな進歩
がもたらされるだろう」との見解を示した。