2月の製造業受注残高0.2%減少、自動車は21年初頭以来の低水 準に

ドイツ連邦統計局が18日に発表した2月の製造業受注残高指数(2021年=100)は物価
調整後の実質に営業日数・季節要因を加味したベースで104.5(暫定値)となり、前
月を0.2%下回った。同指数の低下は2カ月連続。国内は0.6%増加したものの、国外
が0.7%減少して足を引っ張った。
部門別では投資財が0.3%、中間財が0.1%、消費財が0.7%落ち込んだ。
業界別では構成比重の大きい自動車が5.1%減となり、13カ月連続で低下した。コロ
ナ禍に伴うサプライチェーンひっ迫の解消が進むとともに、新規受注が低迷している
ことが背景にある。残高は21年初頭以来の水準まで下がった。製造業全体では21年初
頭を約16%上回っており、自動車業界の残高減少は際立っている。
受注残月(受注残高が売り上げの何カ月分に相当するかに換算)は7.0カ月となり、
前月の6.9カ月から拡大した。部門別の内訳は投資財が9.3カ月(前月9.2カ月)、中
間財が4.0カ月(4.0カ月)、消費財が3.5カ月(3.5カ月)となっている。
2月の受注残高は前年同月比(物価・営業日数調整値)では5.8%減少した。

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