ライフサイエンス大手の独メルクは25日、本社所在地ダルムシュタットで医薬品開
発の支援を目的とする研究・開発拠点の定礎式を行った。式典に参加したオーラ
フ・ショルツ首相は、米イーライリリーや第一三共など外資系製薬会社の対独大型
投資が相次いでいることを念頭に、「製薬・バイオ業界の枠組み条件を改善するた
めに我々が行った改革は正しかったことが確認された」と述べ、さらなる改革の推
進に意欲を示した。
3億ユーロ強を投じて「アドバンスド・リサーチ・センター」という名の研究開発
拠点を建設する。抗体や伝令RNA製品、組み換えタンパク質などを生産するための
ソリューション開発で顧客企業を支援していく。2027年初頭の開所を予定する。雇
用規模は550人に上る見通し。