労働市場の回復弱く、調整ベースの失業者数が4月も増加

ドイツ連邦雇用庁(BA)が4月30日に発表した同月の失業者数は275万人となり、前
月を2万人下回った。4月としては減少幅が小さく、季節要因を加味したベースでは
1万人増加。2カ月連続で拡大した。アンドレア・ナーレス長官は「労働市場には依
然として景気の追い風が欠けている」と述べた。前年同月比では失業者数が非調整
ベースで16万4,000人増えた。
失業率は前月と同じ6.0%(非調整ベース)だった。前年同月に比べると0.3ポイン
ト高い。
国際労働機関(ILO)基準の3月の失業率は3.4%となり、前月を0.1ポイント下回っ
た。
4月の求人件数は70万1,000件で、前年同月に比べ7万2,000件、減少した。求人指数
BA-X(2015年=100)は111となり、前月を2ポイント、前年同月を12ポイント下
回った。