鉱工業生産3カ月ぶりに減少、3月は-0.4%に

ドイツ連邦統計局と連邦経済省が8日に発表した3月の鉱工業生産指数(2021年=
100)は物価調整後の実質に季節・営業日数を加味したベースで前月比0.4%減の
95.2(暫定値)に落ち込んだ。減少は3カ月ぶり。経済省は、受注は依然として低
調だとしながらも、企業景況感などの回復が続いていることを踏まえ、製造業の生
産拡大基調は続くとの見方を示した。
製造業の生産指数は0.4%減の96.4に低下した。下落は3カ月ぶり。中間財が
0.6%、消費財が1.4%の幅で下がった。投資財は0.1%増となり、2カ月連続で上昇
した。
建設業も1.0%増となり、3カ月連続で改善した。暖冬で建設作業がはかどったこと
が大きい。
エネルギー業は4.2%減となり、3カ月連続で落ち込んだ。指数は78.1と基準値の
100を大きく下回っている。
主要産業をみると、機械が1.0%減、製薬が0.3%減と振るわなかった。自動車・自
動車部品と電気装置はそれぞれ0.6%増加。金属製品も0.3%増えた。
エネルギー集約型産業は変動がなかった。1月と2月はそれぞれ4.3%増、4.6%増と
大きく増えていた。
鉱工業生産を特殊要因による統計のブレが小さい3カ月単位の比較でみると、1〜3
月は前期(10〜12月)を0.7%上回った。建設業が3.9%増えて全体をけん引。製造
業も1.0%伸びた。

上部へスクロール