化学業界の景況感3カ月連続で改善

Ifo経済研究所が14日に発表した独化学業界の4月の景況感指数(DI)はマイナス6.0
ポイントとなり、前月のマイナス10.1ポイントから上昇した。同指数の改善は3カ月
連続。直近の底である1月からの改善幅は10.3ポイントに上る。
今後の見通しを示す期待指数がマイナス1.9ポイントからプラス4.6ポイントへと大幅
に上昇したことが大きい。調査担当者は「化学業界の先行きに対する確信はやや強
まった」と述べた。現状判断を示す指数も2.0ポイント増のマイナス16.0ポイントに
改善した。
生産計画指数は10.9ポイントとなり、2カ月連続でプラスの領域にとどまった。生産
増を計画する企業の割合が生産減の企業を大きく上回っている。輸出の見通しを示す
指数も4.6ポイントとなり、2カ月連続でプラスの領域に入った。
4月(第2四半期初頭)の工場稼働率は77.1%だった。水準はなお低いものの、2四半
期連続で上昇している。直近の底である昨年10月(第4四半期初頭)は75.2%だっ
た。
受注が不足しているとの回答は46.6%となり、1月(第1四半期初頭)の40.6%から拡
大した。